「 自分だけのリズムで 」

Greetings from me!

Hello!

今日は「話す」ことにまつわるお話をさせてください。

わたしは、日本人の母とアメリカ人の父の元、沖縄で生まれ育ちました。

生まれた当時、わたしの母はビジネスで成功し、事業拡大に時間を費やしていました。

その頃、家の中で飛び交っていた言語はというと、父や父の友人たちが英語、わたしの母や仕事関係者は日本語、当時家で働いていたメイドさんやベビーシッター、近所の方々は同じ日本語でも、強い沖縄の方言を話していました。

今でも印象として残っているのは、飛び交う三つの異なる音に理解をしようと必死になればなるほど、取り残されていく感じです。家にいる皆はとにかくいつも忙しく、何かを討論しているか時間に追われているかで誰もわたしをかまってはくれなかったため、わたしは一人で言葉についていこうとしていたのだと思います。

言葉を意識する反面、わたしが言葉を喋り出すのはとても遅かったそうです。
2歳を過ぎてもなかなか話し出すことはありませんでした。
自分を表現できないということに苛立ちと怒りを感じ、とにかくよく泣く子だったそうです。
泣くということが、わたしにとってのコミュニケーションの「形」でした。
「Cry Baby (泣き虫赤ちゃん)」がわたしに生まれてはじめてつけられたニックネームでした。

ですから、次第に人と交わるよりも、一人遊びを庭などでして、落ち葉や花など自然の中にいるようになりました。その中で聞こえてくる自然が生み出す発生音が、これまでわたしの家の中で飛び交っていた異なる言語、異なる意見の衝突の音に疲れていたわたしの新しいベース音になってくれました。
そこから、だんだんと日本語、そして英語と話しはじめるようになりました。

こんな昔の話を先日、アメリカに住むわたしの姪にしました。
彼女は初めての子育ての真っ最中です。
一歳半になる彼女の息子リッキーくんは本当に可愛くて、わたしはいつも送られてくる写真に釘付けです。

そんなリッキーくん、先日の定期検診で話すペースが月齢の割に遅く、スピーチセラピストに診てもらうように勧められたそうです。
彼女は不安を抱えていました。
そんな彼女の姿を見て、なぜかわたしは当時の自分の姿を思い出したのです。
そしてわたしは、これは自分自身のクリーニングのチャンスなのだと想い、当時の体験、今感じることをクリー二ングしてみました。

とにかくわたしの母は仕事で忙しく、わたしのことをお世話してくれたのは、メイドさんであるということがとても強く意識に出てきたことに驚きました。
それが嫌とか、しょうがないとか、そういう自分が感想を持つ以前に、自分自身のことを思う時、なぜあの時わたしはよく泣くのかを考える時にさっと「わたしの母は忙しく、多言語がいつも家中に飛び交っている」ということが出てくる。そのことがわたしの中にまだあるということをクリー二ングしてきました。

そうして見えたこと。
それは、わたしはもう誰かが自分を構うことを待つ必要がない、ということでした。
どんなに仕事が忙しかろうと、わたしにはわたしがいる。わたしが憩える家(内なる家)がいつもある。
泣き虫ベティーの会話が遅くても、わたしがついている。
なんてラッキーなんだろうと思いました。
わたしが自分自身をお世話できるということですべてはOK。
リッキーくんにも、わたしにもそれぞれのリズムがあります。

その生まれながらのリズムそのものは、どんなことがあっても決して誰かに判断を委ねるべきではありません。そのリズムを安心して生きる、安全な環境を親やケアテーカー、そしてわたし自身が自分に対して与えるところから全ては始まります。
医療的なサポートが必要かどうかということもそれからです。
自分のリズムに戻れさえすれば、誰よりも本来自分のこと、または子どものことは自分が一番知っているはずです。

自分を愛しましょう。

自分を内なる家の中で思い切り自由に好きにやらせてあげましょう。

その中で、内側と外側の境を感じることなく自然と足や手がで始めたときにはじめて、他者からの「大丈夫だよ」という許可以上に、わたしたちはこの世界に安心して生きることができます。

自由も芸術もすべては内なる世界からいつも始まっています。
自分の言葉を内側で発したときから、そのエコーはどんなに小さくても外側に響いていきます。
でも、自分自身を声にすることをわたしたちは、自分自身にでさえ許していないことのほうが多いのではないでしょうか。
握りしめたり、小さくしたり、形を矯正したり、否定や犠牲からは何も生み出されません。

Be you!
あなたでいましょう。

その子が安心して遊べる自分という家でありましょう。

Be free!
自由でありましょう。

その子が自由に動けるくらい、内なる部屋をストレッチさせましょう。

柔らかいほうが、何かと安全です。

I love you!

B

(2020/12/23)

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